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PUTON 2008/08/25

カリロボというのは、全自動のカレー製造機ではありません。たんに自動反転撹拌機能を持った手作りのソテーヤーです。モーターと反転タイマーが組み込んであります。混ぜるパドルの形が最大のノウハウなんですけどね。

なので、全手動で作っても同じものができるはずです。ただし、カレーを作る工程の2時間もの間ビールを飲まなくても大丈夫な方は(笑)、たぶん・・・。

●材料表
写真右のとおりです。材料はルーを作るためのもので、具材は入っていません。

●カレー粉
現在はギャバンを使っています。以前はカネタケでした。ギャバンの方がパンチがあり、カネタケはややマイルドかと思います。カネタケの方が圧倒的に安価ですが、たぶん1kg単位でしか手に入りません。使い切るのがタイヘンです(笑)。

●トマト
使用したのはデルモンテの「有機トマトピューレ」です。一般に濃縮トマトは入れすぎると酸味がすぐに強くなります。少なめの方が安全かもしれません。

●砂糖
私のレシピの場合、砂糖を入れないと味が浅くなり旨味が出ません。砂糖を入れるのに驚かれる方はものは試し、入れてみましょう。インスタントカレーでも旨味が増えるかもしれません。

●時間の進行
工程ごとの時間は重要です。

1)Start〜45分
タマネギとニンニクをソテーします。ここでバターを全量入れてしまいます。手抜きかもしれませんが簡単です(笑)。火加減は基本的には弱火。タマネギが濃いキツネ色になり、味見して深い甘味があれば成功です。油が泡立ち、タマネギの端を焦がすと失敗です。

2)45〜60分
野菜の摺り降ろし(ニンジン、リンゴ、ショウガ)を加えて15分ソテーします。野菜の汁も加えます。最初は白っぽい色ですが、ソテーが進行すると飴色になります。強い甘味がするまで炒めます。強く深い甘味がすれば、そのカレーはほぼ成功です。

3)60〜75分
カレー粉と小麦粉を加えます。ダマにならないようによく混ぜながらこれまでと同じ火加減で炒り付けます。よく混ざったらトマトソースを加えます。しばらくするとフレークか荒めのパウダー状になります。この間は10分程度です。バターで練り上げないのは手抜きかもしれません(笑)。

4)75〜90分
お玉一杯のスープを足します。足したスープとフレークが均一に混ざったらまた同量のスープを足し、この作業を丁寧に繰り返します。次第にカレーソースらしくなります。

5)90〜100分
スープ全量の投入が終わりカレースープが落ち着いてきたら具材(今回はピーマンとパプリカの細切れ(1cm角))を加えて静かに煮込んで行きます。この間も、混ぜつづけます。

6)100〜105分
別に炒めた豚肉を入れます。豚肉は、妻が何といおうと、ぜったいにバラ肉が美味しい。でも、妻が不機嫌なときはフィレにすべきです。肉で骨肉の争いをしてはいけません(笑)。豚肉は食べやすい大きさに切り、酢を振りかけて手で揉んでおきます。肉が柔らかくなります。これを料理の3時間ほど前にしておくといいと思います。この後、フライパンでソテーするときは、キッチンタオルで水分を除き、塩コショーして強火でサッとソテーします。

7)105〜120分
最後に、砂糖(規定分量)、塩、ウスターソース(分量外)を加え、味を調整します。味に納得がいったらあと10分、混ぜながら煮込みます。

以上で2時間です。ここで火を止めて冷まします。15分程度で再加熱すると、フレッシュな味わになります。翌日まで持ち越すと、落ち着いたコクのある味わいになります。

加熱はあせらずに静かに行います。あくまで静かに。強い高温で煮込むと味のバランスが変わります。カレーはどちらかというと低温料理です(あくまで自説)。適温になったら、味を確認し盛りつけます。

でき上がった「野菜ルーのポークカレー」、お昼に舌切り雀さんと庭でランチした。残りをその日の夕食にいただきました。左の写真は、その夜の盛りつけです。

「昼ご飯と夜ご飯、メインが同じでしょ。飽きません?」
「あはは、そうなんだけど・・・まあ、何とか、旨いです」

いつもそうなるように、カリロボを作りました。まだ、完成とはいえませんけどね(笑)。

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